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世界で唯一成功した社会主義国!?
オールドカーとラテン音楽を求めてキューバの旅へ
2015年はキューバとアメリカの国交正常化に世界中が沸きました。キューバは、世界で唯一成功した社会主義国と言われています。社会人として働きだして間もなくの頃、いつか来るであろう資本主義の波がキューバを飲み込む前に、「幸せな国」キューバに行ってみたいと思っていました。当時はお金に余裕もありませんでしたが、今しかない、という焦りと若さと好奇心で、えいやっと旅行に行ってしまいました。当時の旅行記が出てきたので、写真と共にご紹介します。
Introduction
- Nov 6 Tokyo – Toronto(東京-トロント)
- Nov 7 Habana Old habana(ハバナ 旧市街)
- Nov 8 Habana Old habana(ハバナ 旧市街)
- Nov 9 Habana New habana(ハバナ 新市街)
- Nov 10 Varadero Beach(バラデロ ビーチ)
- Nov 11 Varadero Matanzas(バラデロ マタンサス)
- Nov 12 Trinidad Son & Dance(トリニダー ソンとダンス)
- Nov 13 Trinidad Son & Dance(トリニダー ソンとダンス)
Chapter 3
- Nov 14 Santiago de cuba(サンティアゴ・デ・クーバ)
- Nov 15 Santiago de cuba Dance(サンティアゴ・デ・クーバ ダンス)
- Nov 16 Santiago de cuba Moro(サンティアゴ・デ・クーバ モロ要塞)
- Nov 17 Habana(ハバナ)
- Nov 18 Habana(ハバナ)
- Nov 19 Habana – Toronto(ハバナ-トロント)
- Nov 20 Toronto – Tokyo(トロント-東京)
Introduction
東京からカナダ・トロントへ
旅行のはじまりと言えば、成田空港だ。ニューヨーク、上海、ホノルル……モニターに表示されては順に消えていく世界各地の地名……頭が自然と、あの国はどんな国だろうとか、妄想を始めてしまったら、止めることが難しい。キューバへ旅行へ行くと決めてから数ヶ月。出発の前日の夜にバックパックに荷物を詰めながら、ずいぶんと慣れたものだなぁ、と我ながら感心してしまった。これで大丈夫だっけ?と自分でも疑うほどあっさり終わった。もちろん、前日の夜、超特急で準備したのだから、ギリギリには変わりないけれど。
保険に加入し、両替もした。アメリカのものがすべて使えない……というキューバだけに、両替時に念のため複数の通貨を用意したところ、複雑極まりないものとなった。ドルT/C(VISA)$150、カナダドルキャッシュ$200、ユーロキャッシュ$400。T/Cはアメックスが普及しており、アメックスしか扱っていない、という銀行も多数だ。もちろん、アメックスというくらいだから、アメリカのお金である。日本のVISAは、使えるかもしれない、ということだったので、休日を利用してVISAのT/Cを捜し求めたのだが……都銀3行では扱っていないようだった。世界地図に使える国を色分けしている地図が必ずあるので、それを見せてもらうのだが、カリブ海最大を誇る島は、いつもグレーだった。
さて、この旅行は、給与未払いが続いていた会社を辞め、新しい会社に入社するまでの1か月の猶予期間を利用して出かけるバケーションであった。よって、毎度のことながら金がない!! 同情するなら金をくれ!! 状態。これまでも、幾度となく旅行中にお金がなくなってどうしよう、というピンチを乗り越えてきたが、あれは本当に心臓に悪いし、何よりも旅行が楽しめなくなってしまう。異国で、しかも国際空港のある都市から何千キロも離れた小都市で、カードからもお金がおろせなくなり、キャッシュもT/Cもない、そんな心細い状況になったことは繰り返したくない・・・。準備周到な方ならまず、こんなトラブルはないだろうが、旅費をケチって安く見積もっている私はもう何回もこんな目にあっている(メキシコでありました)。助けてくれる人もいなくて、食べるものも買えなくなって……死ぬことはないだろうが、誰かにかけるであろう迷惑を考えると気が遠くなる。今回は余裕のある旅をしたいなぁ、と思いつつも、しかし、やはり航空券代を除き、10万円以内で2週間のをすごすという見積もりを立ててしまった。結局お金が足りなくなってまたもやピンチになったのかどうかは、後半を読んでもらうとして。
日本からキューバへは、カナダかメキシコを経由して入国するのが一般的。今回は、エア・カナダを利用して、トロント経由でハバナへ飛ぶ。飛行機旅行のいいところは、待ち時間が長いことだ。何もすることがなくて、ただひたすら待つ。普通に生活したらそういう時間の空白が生まれない。暇だといっても、家にいたら掃除だの、雑誌整理と銘打ってその雑誌を読みふけるだの、だれだれちゃんにメール返さなきゃといって意気込んで返したり、なんとなく忙しくなってしまうものだ。空港ではそういう「しなければならないもの」が一切ない。携帯電話も持っていないし、荷物も必要最低限のものしかない。ただ、これから行く見知らぬ世界を想像してわくわくしていればいいだけなのだ。
さあ、本当にオールドカーがキューバの街を走っているのか!?
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