最近ハマッている歴史海外ドラマがありまして、「アウトランダー」です。1ファンとしてドラマの見所と、ドラマを100倍楽しめるスコットランドの歴史の基礎をまとめました!a.k.a.「アウトランダー」について語りたいけど語る人がいない既婚女子のボヤキです(笑)
Contents
ドラマを楽しむための背景知識!スコットランドの歴史
この「アウトランダー」は、スコットランドが舞台のお話。スコットランドって国だっけ?どこだっけ?という方のために!ドラマを楽しむための基礎情報「スコットランド」についてまとめました。
スコットランドってどこ?
スコットランドは、「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国(イギリス)※英語では略称UK」の1カントリー。UKには、イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドの4カントリーがあって、スコットランドはグレートブリテン島の北部1/3を占める地域です。ドラマ中では、「ハイランド」というスコットランド中でも北部で大自然が手付かずで残っているような地域の歴史的出来事が描かれています。
スコットランドの歴史~イングランドとの確執~
独立国家からUKへ統合
このスコットランド、1707年にUKに統合される前までは、独立国家だったそう。ものすごくざっくり説明してしまうと、9世紀にスコットランド王国が成立→11世紀イングランド王国がスコットランド王国への侵攻を開始→13世紀スコットランド独立戦争→14世紀イングランド王国がスコットランドの大部分を再征服という感じで、両国の緊張状態が続いていたそうです。
そして、ドラマの舞台となる1743年に近づいていきます。ここからはドラマのストーリーにも出てくるので、重要!
スコットランド出身のイングランド王誕生から追放
1603年スコットランド起源の王朝ステュアート朝のジェームズ6世がイングランド王ジェームズ1世となり、イングランドと同君連合を結ぶ→1688年ジェームズ2世が王位から追放、ジェームズ2世の娘メアリー2世とその夫でオランダ総督ウィリアム3世がイングランド王位に即位(名誉革命)→1707年イングランド王国と合同、グレートブリテン王国となる。
※この間宗教なども絡んでいろいろ戦争があったみたいですが、よくわからないのと、ドラマには関係なさそうなので割愛(笑)ドラマ中では、この時期にイングランド軍にスコットランド人がいたぶられる様子が描かれています。
ジャコバイトとカローデンの戦い
その後も一部のスコットランド人は追放されたステュアート朝のジェームズ2世およびその直系男子を正統な国王であるとして、その復位を支持する反革命勢力「ジャコバイト」として活動を続けていたそうです。ジャコバイトの最大の支持基盤がスコットランドのハイランド地方だったそうで、このワードもドラマ中で多く聞かれます。
ジャコバイトによる反乱は何度もあったようですが、1746年に「カローデンの戦い」で致命的敗北を喫し、ステュアート朝再興の夢は絶たれたとのことです。これ以降、グレートブリテン政府はこの反乱を重く見て、スコットランドの氏族(クラン)制度を解体し、ドラマ中でも存在感が高いハイランド文化=キルト、クランの象徴である家紋のようなタータン、バグパイプ、ハイランド・ゲーム、ゲール語などの使用が禁止されたそうです。この「カローデン・ムアの戦い」は、ドラマ中でも重要な鍵を握ります!
現在のスコットランド
2014年には、記憶に新しいスコットランド独立住民投票がありましたね。部外者なのでわかりませんが、やはりアイデンティティとしてスコットランド人という誇りが根付いているのかもしれません。
「アウトランダー」ドラマの見所
思わず身悶える恋の展開!愛する人が時代を超えて2人いる
1945年が舞台のときは、フランクという夫と結婚している主人公クレア。第二次世界大戦でイギリス軍に従事し、しばらく離れていた二人は終戦後、フランクの祖先と関連深い、ハイランドへ旅行をします。この二人を見ていると、洗練されたカップルで、お互いに必要不可欠な存在という感じがします。
逸話や魔術的な信仰が残るというハイランドの旅行中に、1743年に”妖精にさらわれ”偶然タイムスリップしてしまうクレア。イギリス軍と対峙し、命危うしというときに、野蛮とも思えるスコットランドの戦闘隊に拾われ・・・そこで出会うのがハイランドの青年、ジェイミー。大柄で超マッチョですが、顔は甘い美形という稀に見る存在感で、さらに義理堅く誠実なのに、不運でイギリス軍から首を狙われるといういわく付の人物です。大怪我をおっているにも関わらず屈強な肉体と精神で苦難を乗り越えていくところが、最高にかっこいい!
クレアは未来に戻る方法を模索しながら、身を守るために1743年にも順応して行きます。夫がある身ながら、ジェイミーに惹かれていく様子がもどかしい。運命のいたずらか、保身のためにジェイミーと結婚せざるを得なくなり、そこから、これまでに感じたことのない愛に出会っていく・・・もうシーズン1は毎回ドキドキです!「世界一美しい」と呼ばれるラブシーンも必見ですよ。
ただカトリーナとサムが美しい!
クレア(カトリーナ・バルフ)と、ジェイミー(サム・ヒューアン)がもう純粋に美しいです。カトリーナは、アイルランド出身のモデル。長身で上品かつバランスがよく、首の線が特に美しいです。サムは、生まれも育ちもスコットランド人。強靭な肉体に甘いフェイスと稀有な存在感!二人とも目が本当に綺麗。さらに、シーズン2では二人ともフランス語まで話していて、学がある感じもよい(実際に話せるのかは知りませんが)!インスタグラムもついフォローしてしまい、毎日拝んでおります。
世界中で、ドラマだけでなく実際に二人がカップルに・・・と願う人が後を絶たないようですが、2018年にカトリーナはトニー・マクギルと婚約を発表しています。
死が待っているかもしれないのに・・・祖国のために戦う男たちにしびれる!
物語の舞台は1746年にカローデンの戦いでジャコバイトが致命的敗北を喫する2年前の1743年。クレアも、1945年第二次世界大戦後に旅行で夫のフランクと訪れたハイランドで、その戦いの舞台である「カローデン・ムア」にも訪れています。確実にその運命に近づいているのを知りながら、1746年に共に過ごした仲間たちへの情が沸いていって、愛する夫もでき、現代へ戻るよりも残ることを決めて・・・どうなっちゃうの!?と続きが気になり眠れません(笑)
シーズン2では、ジェイミーとクレアが歴史を変えて戦いが起こるのを防ごうと、ジャコバイトを指揮する、ジェームズの息子チャールズがいるフランスに渡ります。当時のフランス貴族の華やかな暮らしぶりが垣間見られて楽しいですよ。
また、誇りを持ち、祖国のために身を投じて大儀のために戦う男たち(ハイランダー)もかっこいい。史実に基づいて作られた作品とのことで、ドラマを見ていると、イングランド人とスコットランド人の相容れない文化や性質がわかります。
“ブラック・ジャック”・ランダルがむごい!
もう一人強烈な登場人物がいます。フランクの祖先で、イギリス軍の将校ジャック・ランダル。ダークでバイオレンスな精神かつ当時は決して表に出せない性的嗜好をもつブラックな人物です。
ジェイミーはことあるごとにランダルにいたぶられ、仲間やクレアに救出され、を繰り返し、どんどん衰弱していきます・・・。スコットランド人がイングランド人を憎悪するのも仕方ないレベル。なお、ランダルからジェイミーへの暴力のほか、戦いの中での怪我など血のシーンもあるので、苦手な方はそのときだけ目を瞑って!
ドラマの後半では、ジェイミーからランダルへの復讐は果たされるのか!?というのも見所。彼がいることによって、ジェイミーとクレアの愛も深まっていくのですが、仕打ちがとにかくむごいです。
しかし出自が違うというだけで、公然とひどいことをされ、つくづく今は良い時代だなと思います。
現代女性が男性優位社会で健闘!
クレアは美しいだけでなく、看護師・治療師としての才能もあります。スコットランド・イングランド双方から密偵の疑いをかけられ、誰からも疑いの目で見られていたクレアは、治療師としてスコットランド戦士を助け、徐々に信頼を得ていきます。
ジェイミーとの結婚においても、男性優位で女性は意見も言えず家事・子育てのみという時代において、主導権を握っていきます。一度仲間を危険にさらした罰として、ジェイミーがクレアに鞭打ちをするのですが、その後の話し合いによりジェイミーは「今後は絶対に手を上げない」と誓います。
1940年代に戻ってからは、当時革新的だった女性生徒として医学部に入学し、医師としても活躍します。
ジェイミーも、フランクも当時としては先進的な考えをする男性ですが、これもクレアの教育の賜物? 女性として、仕事を生きがいとしてこなしながら、夫とも良好な関係を保ちながら、対等に渡り合っていく姿は、かっこいいと思います。
シーズン3は、大人の愛に共感
シーズン3では、現代に生まれたジェイミーとクレアの子が、ルーツを探り、実の父親であるジェイミーを知っていくというストーリーです。クレアが子供を育てるために、前ほど愛していないフランクと生活を共にし、結婚生活が壊れていく様子とか、なんかわかってしまうあたり怖いんですよね・・・。
まだシーズン3は途中までしか見ていないので、なんとも言えませんが、50代近くになったクレアが、ジェイミーがカローデンの戦いを生き抜いたことを知り、一度は忘れようと誓ったけれど調査を始めて、また戻るの・・・?年を重ねた二人はどうなるの?と気になる展開になっています。
スコットランド訛りが荒々しくていい!TOEIC対策にも(笑)
スコットランドの英語(Scotch accent)は、私も含めあまり聞いたことない人がほとんどかと思いますが、結構標準英語(Standard English, Queen’s English?)と違い、荒々しい感じがします。元々は、「ゲール語(Gaelic)」という違う言語を使っていたということで、ちょっと違うのも納得ですね。
TOEICのリスニングで、いろいろなEnglish Accentが出てきますが、慣れておくと役立ちそう(笑)
以上、アウトランダーの私的見所でした。2018年11月にはシーズン4放映とのこと。日本のNetflixで見られるのはもうすこし先かな・・・
これまで、イギリスや歴史にあまり興味なかったのですが、「ダウントン・アビー」や「アウトランダー」を見てからイギリス歴史ドラマの魅力にははまっていました(笑)さらに上司がイギリス人になったということもあり、英語や歴史、文化など、イギリスのことが急激に気になっています。他に良いドラマはあるかな♪
このインスタグラムアカウント、オフィシャルとあるのでオフィシャルかと思いきや、ファンページでした。オフィシャルアカウントは、@outlander_starz
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